2021/11/02お知らせ

測位衛星『みちびき』後継機 打ち上げに成功

 南種子町の種子島宇宙センターから10月26日(火)、人工衛星『みちびき』の後継機を搭載したH2Aロケット44号機が打ち上げられ、人工衛星の分離に成功しました。『みちびき(準天頂衛星システム)』は、準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システムのことで、アメリカのGPS衛星を補完し、日本での位置情報の精度を高める衛星で「日本版GPS衛星」と呼ばれています。みちびきの初号機は11年前に打ち上げられ、以降4機体制で位置情報が提供されていましたが、初号機が設計上の寿命を迎えたため、その後継としてこの度5機目が打ち上げられました。今回のみちびきは、位置情報を得るのに必要な正確な時刻を知るための原子時計が初号機より1個多い3個搭載されたことに加え、機体の軽量化の実現や、設計上の寿命が15年以上に延びるなどの改良が施されました。日本国内でのGPS衛星の届きにくい場所における高精度な位置情報の取得に貢献するシステムです。今後も建設や測量をはじめ、様々な分野での高精度位置情報の取得に活用され、2023年度までに7機体制に増やしていく計画が発表されています。

みちびき ―準天頂衛星システム―(内閣府 宇宙開発戦略推進事務局)

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